腸を温めるスパイス

いつも西馬込あくつ耳鼻咽喉科のブログをご覧頂き、ありがとうございます^ ^

本日は

・「腸を温めるスパイス」

・「クミン入り!クセになる豆腐チャンプル」

についてご紹介します!

当院では栄養士の大塚さんにご協力いただき栄養たっぷりレシピをご紹介しております。

過去のレシピに関してはこちらよりご覧ください。


内臓の冷えは実は恐ろしい・・・

だいぶ涼しくなってきましたがまだまだ暑く感じる日もありますね。冷房の効いた部屋にいる環境が増えたり、冷たい食べ物、飲み物などを摂ってしまいがちになりますよね。

もしかしたらあなたの内臓は冷たい状態!になっているかもしれません。

胃や腸が冷えていると、血流の流れが悪くなり、冷えによって血流が悪い状態が続くと、内臓の機能低下を招いてしまいます。

お腹に手を当ててみてください。

手のひらよりもお腹が冷たく感じたら腸が冷えている可能性があります。

体温が1度上がるだけでも血流が良くなり、白血球の働きが高まることで体の免疫力がアップします。

お腹はとても大切な臓器です。

腸と脳のつながりには深い結びつきがあります。腸の神経系は第二の脳だといわれます。

腸は脳と同じ神経伝達物質を生産、分泌しています。1日のリズムを作るメラトニン、精神を安定させるセロトニンなども腸内で作られています。

腸が冷えることによって起こる病気もあります。

自律神経の調子が悪くなる。風邪をひきやすくなったり、便秘、下痢、肌荒れを引き起こしたりします。

そこで今回は環境によって冷えてしまった腸を温める効果のあるスパイスと食べ物をご紹介します。

◎お腹を温めるスパイス

唐辛子

カプサイシンという成分効果によって体温が上昇します。辛味成分が体の中心部を温め、消化を促進させます。体脂肪燃焼、冷え性の予防改善にも期待できます。発汗作用によって体内の余分な水分を排出します。

・シナモン

シナモンは血流を促進し、末梢神経の働きを良くする効果があります。ウィルスや細菌を抑える作用や、発汗作用、リラックス作用などもあります。月経痛など女性特有の症状にも有効です。

・ターメリック(ウコン)

新陳代謝を上げる効果があります。抗菌作用、整腸作用、代謝促進等の効果も期待できます。

気分が不安定なイライラを減らし、便秘などを改善します

ウコン特有の黄色い色素「クルクミン」の効果によりウコンにも抗ガン作用があります。ウコンは胡椒などに含まれる「ピペリン」と組み合わせると吸収が良くなります。

・クローブ

腸内に溜まったガスを排出する作用などもあります。胃腸を整え、食欲増進効果も期待できます。2世紀ごろ中国からエジプトのアレクサンドリアへ伝わり、その後ヨーロッパへ広まりました。胃腸薬、口腔清涼剤などとして珍重されていたそうです。

・クミン

胃腸を温め、消化吸収を助け、循環をスムーズにするといわれています。

殺菌効果もあります。食用以外にも薬用植物として使われていました。

クミンを調理する時などは焦がさないように低温で炒めると香りがより強くなります。

・ヒハツ

コショウ科のスパイスです。別名ロングペッパー、ピパーチ、ヒバーチ、沖縄の島コショウとも呼ばれています。

中国では漢方として、インドの伝統医学アーユルヴェーダでは、体の冷えを取り、長寿を促すものとしてよく使われている薬草の1つです。

ヒハツを食べると内臓までしっかり熱が届くようになります。

1日の目安は1グラムです。何でもそうですが、もちろん摂りすぎは禁物です。

◎腸を温める食べ物

土の中で育つものには体を温める効果があるものが多いです。

にんじん、ごぼう、ネギ、生姜、山芋、かぼちゃなど

他に生活習慣として湯船につかる、運動する、睡眠などの生活サイクルを意識するなどを意識することで腸の冷えを解消することができるといいですね。


本日の一品:クミン入り!クセになる豆腐チャンプル(2人前)

■材料
ゴーヤ      1/2本
豚肉       100グラム
木綿豆腐     1/2丁
卵1個
クミンパウダー  小さじ1/2
 
■調味料
醤油       大さじ1・1/2
みりん      大さじ1・1/2

1.ゴーヤの白いワタをとり、斜め薄切りに切る。ボウルなどに入れて塩を入れ揉み込んで10分ほど放置し、その後水で軽く洗い絞る。

塩を入れ揉み込む

2.豆腐はキッチンペーパーなどに包み、電子レンジ600ワット1分加熱後、手で一口大にちぎる。

電子レンジ600ワット1分加熱
電子レンジを加熱後熱くなっていますので火傷に注意

3.豚肉は食べやすい大きさに切る。

4.耐熱容器に1のゴーヤ、2の豆腐、2の豚肉の順に入れふんわりとラップをかけ、電子レンジ600w4分加熱する。

5.4を取り出し溶いた卵を入れ、ふんわりとラップをして600w1分加熱して混ぜる。

ゴーヤ、豆腐、豚肉の順に重ねて加熱
溶き卵を投入し加熱

6.5を取り出し調味料、クミンパウダーを入れ再び、ふんわりとラップをして600w20秒加熱して混ぜ合わせる。

調味料とクミンパウダーを入れ再度加熱

一言

クミンの香りが広がり、クミンが好きな方には特においしいレシピになっています。お好みでクミンの量を増やしたり減らしたりしてください。

ひと口食べるとクミンの味が口中に広がり、それとゴーヤの苦味が合わさりくせになるおいしさです。

電子レンジで取り出したりするときは、耐熱皿などがとても熱くなっていますので火傷に注意をされてください。

スパイスには血行促進、成長効果など様々な効果を持つものがあります。その日の体調に合わせて「ふりかけ」みたいにしてちょっと足してみるのもいいですね。

腸を温めることで、痩せやすい体質に改善されたり、便秘解消、肌の老化を予防、免疫力が上がるなどの嬉しい効果も期待できます。


本日もお読みいただきありがとうございます。

生活習慣を見直したい等、当院の栄養外来にて是非ご相談下さい→こちら

記事執筆者

大塚 智美

・現役保育園栄養士
・時短料理研究家

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