ビタミンK①

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今回ご紹介するのは
・「ビタミンK」

・「ほうれん草の納豆和え」

当院では栄養士の大塚さんにご協力いただき、毎回栄養たっぷりのレシピをご紹介しております。

前回の記事はこちらよりご覧ください。


ビタミンKの働き

ビタミンKと聞くと、ビタミンCやEに比べてあまりなじみのあるビタミンではないかもしれませんね。

ビタミンKとは、油に溶けやすい脂溶性ビタミンの1つです。油と一緒に摂ることで吸収されやすくなります。

天然に存在するビタミンKは2種類あります。

植物由来のビタミンK1

緑黄色野菜や海藻類、植物油などに多く含まれています。

◎動物由来、微生物由来のビタミンK2

乳製品や肉といった動物性食品や納豆などの発酵食品に多く含まれます。

人間の腸内の細菌もビタミンKを産生します。

体内で作られる量だけでは必要量を満たすことができません。
食事をおろそかにせず、きちんと摂取することが必要です。

性質としては、空気と熱に強く、アルカリや紫外線に弱いです。


ビタミンKの効果

出血時、血液を固めて止血する(血液凝固)

切り傷など怪我による出血を自然に止めるためには、肝臓で生成されるプロトロンビンなどの血液を凝固させる因子が必要です。プロトロンビンが肝臓で生成される際、補酵素として作用するのがビタミンKです。

骨を丈夫にする
骨質の改善効果があります。骨を形成する際に必要なタンパク質を活性化する働きを持ち、骨にカルシウムを沈着させるために必要となる栄養素で、カルシウムが体外に排出されるのを抑える働きがあります。乳製品や小魚、大豆製品など、カルシウムが豊富な食材と栄養面で相性が良いです。

コラーゲンの生成を促して骨質を改善させるため、骨粗しょう症の治療薬として使われることがあります。

動脈の石灰化を抑制する

動脈の内側にカルシウムが沈着して硬くなってしまう石灰化を抑制する作用があります。ビタミンKを充分摂取することによって、動脈硬化を予防する効果が期待できるとも言われています。

血管の石灰化は、高血圧や糖尿病などの生活習慣病により、血管内の壁がダメージを受けたり、腎臓の病気があり、体内のリンとカルシウムのバランスが崩れやすくなったりすることで起こります。動脈硬化が進むと、血管が詰まりやすくなるため、脳梗塞や心筋梗塞などを発症する恐れもあります。

新生児の場合は、腸内細菌が少ないことや、母乳に含まれるビタミンKが少ないことから、ビタミンKシロップの投与が行われています。


本日の一品:ほうれん草の納豆和え

□材料(2人分)
ほうれん草1/2束
もやし1/4袋
納豆1/2パック
醤油小さじ1/2

1、ほうれん草を3センチに切る。

2、耐熱容器に1、もやし、水大さじ2を入れふんわりとラップをする。

3、電子レンジ600W2分加熱する。

4、3を冷まして、しっかりと水分を絞り、納豆、醤油で和えたら完成です!


栄養士の大塚先生より一言:

ほうれん草を切る時は、葉の部分に切り込みを入れると食べる時に噛みやすくなります。

もやしは小さいお子さんが食べる際は、手でポキポキと折ると食べやすくなります。

納豆にはビタミン系が非常に多く含まれています。1パック(40グラム)には240マイクログラムも含まれています。成人1日の目安摂取量は男女ともに150マイクログラムなので納豆1パック食べるだけで目安摂取量を摂取することができます。紹介しているレシピで使用しているほうれん草にも多く含まれています。


最後までお読みいただきありがとうございます。

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記事執筆者

大塚 智美

・現役保育園栄養士
・時短料理研究家

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