栄養ブログ
nutritionist_blog

2025.06.30

夏こそ食べたい!トマト

夏野菜の代表格といえば「トマト」

赤くてみずみずしく、冷やしてそのまま食べても、サラダや煮込み料理にしても美味しい万能食材です。実はこのトマト、見た目や味の良さだけでなく、栄養価や健康効果もとても高いんですよ

トマトに関することわざで「トマトが赤くなると医者が青くなる」というものがありますね。

これは、トマトが赤く熟して美味しく食べられる時期は、栄養価が高く病気になる人が少なく、医者が暇になるという意味です。

トマトの栄養って?

1. リコピン(Lycopene)

トマトといえば、やっぱり注目したいのがリコピン。これはトマトの赤い色のもとになっている天然の色素(カロテノイド)で、強力な抗酸化作用があります。

抗酸化作用とは、体内の活性酸素(老化や病気の原因になる物質)を除去する働きのこと。リコピンは特に紫外線が気になる夏場、肌のダメージケアや日焼け対策としても注目されています。

 リコピンは「油」との相性がよく、一緒に摂ると吸収率が約3倍アップします。

たとえば「トマト×オリーブオイル」の組み合わせは栄養面でも相性抜群です。

2. ビタミンC

トマトには美肌のビタミンとも呼ばれるビタミンCも豊富。シミやそばかすを防ぎ、コラーゲンの生成をサポートします。夏の紫外線対策にも◎。

3. カリウム

体内の余分な塩分を排出してくれる働きがあり、むくみ解消や血圧の安定に役立ちます。汗をかく夏は特にカリウム不足になりやすいため、意識して摂りたい栄養素です。

4. 食物繊維

腸の調子を整えてくれる食物繊維も含まれており、便秘予防や腸活にもぴったり。皮ごと食べることで、より多くの食物繊維が摂れます。

夏にトマトがぴったりな理由は?

水分たっぷりで熱中症対策に◎
 トマトの約90%以上は水分。暑い夏は自然と食欲も落ちがちですが、トマトは水分・ミネラル・ビタミンをバランスよく含んでおり、体にやさしく栄養補給できます。
冷やしても、温めても美味しい
 生のまま冷やしても美味しいトマトですが、実は加熱することでリコピンの吸収率がさらにアップします。トマトソースやラタトゥイユなど、調理の幅が広いのも魅力。
食欲をそそる酸味と彩り
 夏はさっぱりしたものが欲しくなりますよね。トマトのほどよい酸味は食欲を引き出し、赤い色は料理に華やかさをプラスしてくれます。

トマトの豆知識

トマトは昔「毒がある」と思われていた?
 ヨーロッパに伝わった初期、トマトはナス科の植物であることから有毒だと誤解され、観賞用として栽培されていた時代がありました。
冷蔵庫での保存には注意!
 トマトは10℃以下になると低温障害を起こしやすく、味や風味が落ちてしまいます。完熟前のトマトは常温で追熟させ、完熟したら冷蔵庫の野菜室へ。
「フルーツトマト」って何?
 特定の品種ではなく、糖度が高く甘みの強いトマトのこと。水分を控えて栽培することで、甘さがぎゅっと凝縮されます。

我が家では子どもが小さい時には、よくおやつとして子どもたちに食べさせていました。

トマトって洗うだけでパッと出せるので便利なんですよね。冷蔵庫に洗ったトマトをタッパーに入れていました。今も習慣になっていてトマトが冷蔵庫に常に入っています。

~トマトレシピ~ 牛肉トマト炒め(2人分)

f:id:wakuwakuseikatsu:20250628163219j:image

材料(2人分)

牛肉150グラム

トマト1個(150グラム)

ピーマン2個(80グラム)

つけだれ

にんにく1/2片(すりおろす)

醤油小さじ1

調味料

砂糖大さじ1/2

酒小さじ1

醤油大さじ1/2

オリーブオイル大さじ1/2

f:id:wakuwakuseikatsu:20250628163237j:image

作り方

1、牛肉をつけだれにつける。

f:id:wakuwakuseikatsu:20250628163254j:image

*私は耐熱容器に入れて混ぜました。

手が汚れず洗い物も少なくて助かります。

 2、トマトは一口大に切り、ピーマンは乱切りに切る。

f:id:wakuwakuseikatsu:20250628163517j:image
f:id:wakuwakuseikatsu:20250628163521j:image

 3、耐熱容器に1、2と調味料を入れ混ぜ合わせる。

f:id:wakuwakuseikatsu:20250628163540j:image

 4、3にふんわりとラップをして電子レンジ600W4分加熱し、よく混ぜ合わせ再びラップをして5分程度放置する。

f:id:wakuwakuseikatsu:20250628163720j:image
f:id:wakuwakuseikatsu:20250628163716j:image

大塚先生より一言

牛肉はつけだれに5分程度つけていただけるとお肉に味が染み込んで美味しいです。時間のない場合はつけていただかなくても大丈夫です。

電子レンジで加熱後に全体をよく混ぜ合わせてください。ピーマンが固い場合は延長1〜2分ほど加熱してください。

全体を混ぜ合わせて放置することで味が馴染んで美味しくなります。

トマトは「栄養がある」「料理しやすい」「夏にぴったり」という三拍子そろった優秀野菜。リコピンやビタミンCといった健康にうれしい成分がたっぷり含まれていて、夏バテ対策や美肌ケアにも効果的です。

毎日の食事に、ちょっとした一皿に、ぜひ積極的に取り入れてみてくださいね♪

記事執筆者

記事執筆者

大塚 智美

・現役保育園栄養士
・時短料理研究家

詳細はこちら