スパイスを使って旅行気分へ?!

いつも西馬込あくつ耳鼻咽喉科のブログをご覧頂きありがとうございます^ ^

当院では栄養士の大塚さんにご協力いただき毎週栄養たっぷりのレシピをご紹介します✨

新型コロナウイルスもまだまだ収束せず、旅行へ行く機会もなかなか難しい日々ですよね。
もし行けるとしたら皆さんは何処へ旅行へ行きたいですか?

私は台湾へ行きたいです!(近くて時差がほとんど無い)以前仕事で台湾へは何度も行っているのですが、観光地は勿論、台湾はとにかくご飯が美味しいです。
空港へ降り立つと、あの独特の「八角香」の香りがします✈
この匂いを嗅ぐと五感を通じて旅行モードになりワクワクしてきます。
でも今はなかなか行けない・・・。
直接現地へ行けないのであれば、せめて嗅覚だけでも旅をしたい!!

そんな考えにたどり着き今回はスーパーでもよく見かけるスパイス
(シナモン、クローブ、ナツメグ)3種類を合わせて代用できる
「ガラムマサラ」を使った料理で味わいご自宅でプチ旅行気分を楽しみたいと思います♪

中国の代表的スパイス五香粉とは?

五香粉(ごこうふん)とは、中国やその他アジアや中東の国々の料理で使われるスパイスです。中国読みをカタカナにした「ウーシャンフェン」という呼ばれ方をすることもあります。五香粉という名前からも想像できるように、五香粉は5つのスパイスを混ぜて作られています。5種類のスパイスの組み合わせは厳密に決まっているわけではなく、メーカーによって配合するスパイスやそれぞれの分量は変わってきますし、5種類以上混ぜ合わせて作られることもあります。

味は七味唐辛子のような味とも言われています。人によっては漢方や薬のように感じる方もいらっしゃいます。なので、香りのクセが強いスパイスも多く含まれている為、好みが分かれることもあります。使用するときは少しずつ加えて全体の味のバランスを確認した方がいいかもしれません。

なお、中国や台湾では、五香粉に似たスパイスとして、八角や花椒をメインとし、その他スパイスも合わせて計13種類からなる「十三香」というスパイスも使われているそうです。
こちらも一度は試してみたいスパイスですね^^

スパイスの歴史について

何千年もの昔からアジアやアラビア地中海地方などで食生活に欠かせないものとして深く関わってきました。
インドでは紀元前3000年ほどから黒胡椒やクローブが使用されていたという記述があります。
金同様の価値を持った時代もあるほどスパイスは珍重されていました。
地中海沿岸地方ではかなり昔からスパイスの商いが行われてハーブやスパイスはエジプトではミイラを作るのに利用したり、軟膏や油薬として使ったりしていました。エジプトの医学書「へーベルス・パピルス」紀元前約1550年もの昔に書かれたものですがカルダモン、マスタード、セサミ、サフランなどが使われていたという記録があります。

ローマ帝国消滅など色んな国との交流が困難になっていく要素が重なり、中世ヨーロッパでは香辛料は貴重で珍しいものとなってきました。この貴重な香辛料を多量に使えることが貴族たちの富のステータスを誇示する象徴となっていき、貴族の間で振る舞われる料理では過剰すぎるほどの香辛料を使った料理が出回ったそうです。

16世紀頃大航海時代に突入すると、インドや東南アジアのスパイスが注目を浴びることになります。限られた地域でしか取れない貴重なスパイスをめぐり、ヨーロッパの列強各国の間で「スパイス戦争」が勃発しました。

日本のスパイスの歴史は1300年ほど前、日本最古の歴史書である「古事記」で生姜、山椒、ニンニクの事について記載されています。その他の書物でもわさびなど日本を代表するスパイスが書かれたりと日本のスパイスも歴史があります。
日本では海の幸、山の幸が豊富なので新鮮のまま素材本来の持ち味を生かす食べ方をしてきました。
そのため日本では薬味的な使われ方が主流でした。

スパイスの特徴について

~五香粉の特徴~

中国南部やベトナムで、焼く前の肉の下味付け、肉や魚の臭み消しやマリネなどによく使われています。少量加えることで中華風の味付けにすることができます。基本の材料である(シナモン、クローブ、マンダリン、八角、山椒)に加えてカルダモン、ドライジンジャー、カンゾウの根をアレンジして加える事もあります。このブレンドによって様々な色(薄い茶色や金茶色、琥珀色など)の五香粉が出来上がります。全体的に八角の味と香りが秀でているのが特徴です。

~ガラムマサラの特徴~

北インドの料理に使う基本のミックススパイスで数種類のスパイスを配合して作られる香り付けのスパイスで一般家庭で広く使用されています。
五香粉が5種類のスパイスを混ぜ合わせて作られているのに対し、ガラムマサラは主にナツメグ、シナモン、クローブの3種類のスパイスを混ぜ合わせて作られています。
料理人の数だけ作り方があるとさえ言われていて配合が変われば、香りも効能も大きく変わります。
料理のたびにスパイスを配合して作ると常に香りの良いガラムマサラを楽しめます。密閉した瓶などで保存すれば1ヵ月は使用できます。しかし香りが弱くなってしまうのでなるべく早く使い切ることをおススメします。
味は入れるスパイスにもよりますが、チリペッパーなど入れ辛味を出しているものもあります。
カレー粉と違うところはターメリックを入れないのでカレー粉のような色にはなりません。
ガラムマサラは作り手や家庭ごとに様々なレシピが存在するため、このスパイスは絶対に入れなくてはならない!というものはありません。
ガラムマサラは醤油とも合うので料理に醤油の量を減らして代わりにガラムマサラを加えることで減塩になります。

毎日飲みたい!!簡単にできるスパイス白湯

■栄養士からの一言

部屋がフワッとカレーの匂いになりました♪
飲むとカレーっぽい味がしますがとても飲みやすく、
飲んだあとに身体がぽかぽかしました。
ガラムマサラに入っているクローブは消臭効果が高く抗菌、抗酸化作用などがあり、クローブは伝染病の感染予防に昔から使われていたそうです。
腸内でのカンジダ菌の異常繁殖や小腸内での菌の異常繁殖(SIBO)の改善にもクローブは有効だそうです。

■材料

白湯150ml
ガラムマサラ(お湯の0.1%)0.2グラム程度3振りぐらい

■作り方

1、白湯を作る
(1)やかんor鍋にお水を入れ、蓋をして火にかける
(2)沸騰したら蓋をとり、そのまま沸かし続ける
(3)10~15分ほど沸かす

2、ガラムマサラを入れ、よく混ぜる。
いちど沸騰した白湯は、消化の働きを助け、毒素の排出をうながします。

<白湯の嬉しい効果>
冷え性改善、肩こり腰痛の緩和、便秘解消、デトックス、ダイエット効果、美肌効果
花粉症の症状緩和
白湯の適正温度は50度前後です。

今回のブログはいかがでしたでしょうか。

是非お好みのスパイスをご家庭で味わっていただき、
ちょっとした旅行気分♪を楽しんでいただければと思います😊
ご一読いただきありがとうございました。

また次回のブログをお楽しみに✨

記事執筆者

大塚 智美

・現役保育園栄養士
・時短料理研究家

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