こんにちは。西馬込あくつ耳鼻咽喉科院長の阿久津です。
今回は、顔のたるみと骨粗しょう症、そして意外なことに、コーヒー摂取との関係についてお話しします。

年齢を重ねると、どうしても気になってくる顔のたるみ。
鏡を見るたびにため息をついてしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか?
顔のたるみは、加齢による肌の弾力低下や皮下脂肪の減少などが原因として考えられますが、実は骨粗しょう症も関係しているのです。
骨粗しょう症は、骨の密度が低下し、骨がもろくなる病気です。
顔の骨も例外ではなく、骨粗しょう症になると、顔の骨が痩せてしまい、その結果、皮膚や脂肪を支える力が弱くなり、たるみが生じやすくなってしまいます。
そして、この骨粗しょう症のリスクを高める要因の一つとして、コーヒーの摂取 が挙げられます。

コーヒーに含まれるカフェインは、血中ビタミンD濃度を下げるという報告があります。
ビタミンDは、カルシウムの吸収を助ける働きがあり、骨の健康に欠かせない栄養素です。
ビタミンDが不足すると、骨粗しょう症になりやすくなり、大腿骨頚部骨折のリスクが高まりますが、顔の骨にも影響が出て、顔のたるみにつながってしまうのです。
具体的には、顔面骨も骨粗しょう症となるため、骨が痩せて、目の周りのくぼみなども大きくなり、いわゆるブルドック顔になってしまうリスクがあります。
毎日何気なく飲んでいるコーヒーが、将来の顔のたるみにつながっているかもしれない…と考えると、少し怖くなってしまいますね。
「じゃあ、コーヒーは絶対に飲んではいけないの?」
そう思われた方もいらっしゃるかもしれません。
もちろん、コーヒーを完全にやめる必要はありません。
しかし、過剰な摂取は控え、ビタミンDを多く含む食品を積極的に摂ったり、適度な日光浴を心がけたりするなど、バランスの良い生活を意識することが大切です。
お顔のたるみが気になりはじめたら、まずは日々の生活習慣を振り返ってみるのもおすすめです。

ビタミンDについて詳しく知りたい方は、こちらの記事を参考にしてみてください。
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