お腹のカビ退治方法を知って、不調を治そう!

当院では栄養士の大塚さんにご協力いただき毎週栄養たっぷりのレシピをご紹介します✨
過去のレシピに関してはこちらよりご覧ください。

前回に引き続き、お腹の中に潜むカビについてご紹介します。

今回のテーマは、「カビがもたらす身体への影響」と「カビの退治方法」をご紹介します😀
レンジで作るサバの梅煮レシピも掲載していますので、是非合わせてご拝読ください!

カビで免疫力が低下する??

腸にカビが増殖すると、不調が現れるようになります。

腸は、食物の消化、栄養素の吸収、便を作るなど広く知られている役割以外にも、免疫に関わる機能も持っています。そのため、腸は身体の免疫力の7〜8割を受け持っていると言われています。

腸内には人体に有益な菌も有害な菌も両方含めて健康な時はバランスが取れています。腸内でカビが異常増殖している場合、善玉菌が減って、さまざまな弊害が現れ、腸内細菌の働きが低下し、免疫力が落ちることになります。

カビと病気の因果関係があることをご存知でしょうか?
下記のようなさまざまな自己免疫性疾患がカビと因果関係があると推測されています。
・頭痛
・めまい
・うつ
・皮膚炎、アトピー
・便秘 、下痢
・アレルギー
・不妊
・成長障害
・ED(勃起不全)
・自閉症

お腹のカビを退治させるためには…

基本的には前回の「カビを発生させる三大原因」を止めることがお腹のカビを退治する方法にはなります。

ここで、前回のおさらいです。カビを発生させる三大原因は何だったでしょうか…??

1、抗生物質
2、甘い食べ物・飲み物
3、住環境

↓つまり退治するためには…..↓

1、安易に抗生物質を飲まない
2、甘いものとカビの生じやすい食品を避ける
3、できる範囲で住居のカビを退治

これは基本戦略です。

カビは細胞膜に囲まれて存在しています。抗カビ物質などによってカビが死ぬと細胞膜が壊れ、中に入ってくるものが外へ放出されます。

少しずつカビが死滅していく時は大きな問題になりませんが、カビが大量に死ぬとアセトアルデヒドなどの物質が大量に放出され、身体に吸収され、血液中に入り、さまざまな症状を引き起こして今います。これを「ダイオフ現象」と呼ばれます。

この現象が起こると、
発熱、異常行動、吐き気、痒み、頭痛などの症状が出てきます。
また、異常に甘いものが欲しくなるなど、もともとあった症状の悪化がみられるようになります。
カビだからすぐに無くしたい気持ちはわかりますが、ゆっくりできることから対策していき、身体にダメージを与えないように退治していきましょう。

カビ退治の対策方法

具体的にどのようにしたら良いかを説明していきます!

①安易に抗生物質を飲まない
3つの退治方法の中で最も重要なのが、「安易に抗生物質を飲まない」ということです。
人間には自然治癒力という身体が本来もつ病気を治す力が備わっています。風邪の引き始めなどは、安静にして、消化のいいものを食べていれば治る急性炎症は多いのです。

もし軽い風邪などであれば、病院(医療機関)で処方された抗生物質を安易に飲むことはやめましょう。(診療時になるべく抗生物質は処方しないで欲しい旨伝えるのもいいかもしれません)軽い風邪であれば、まずは家で身体をきちんと温め、睡眠をきちんととるなどして身体の様子をみましょう。
お腹のカビを増やさないためにも、本当に抗生物質が必要な症状うが起こった時にきちんと効かせるためにも大切です。

安易に飲まないこと・乱用しないことは大切ですが、どんな時も抗生物質が不要というわけではありません。それは心得ておいてください。抗生物質は重い症状を軽減し、さまざまな後遺症などを残さないためにも必要となったタイミングでは使うべきです。乱用しないようにだけ気をつけてください。

②甘いものとカビの生じやすい食品を避ける
お腹のカビを増やさない・減らすために食生活はとても大切です。

まず、甘いものを控えましょう。
甘いものはカビの大好物ですので、お腹の症状が悪い時は、しばらく(できれは1ヶ月ほど)は控えるようにしましょう。最初は大変な方もいらっしゃるかもしれませんが、ここでグッと我慢をすることでカビの増殖を防ぐことができます。とにかくカビに餌を与えないということが重要です。

さらに甘いものに加えて、炭水化物を減らしてみましょう。甘いものだけでなく、パンや麺類などの炭水化物もカビの好物で餌になってしまいます。特にパンは、砂糖類を含みますし、体内に抗体が生じるグルテンというタンパク質を含む上に、発酵食品なので、お腹にカビがある人にとってはあらゆる面でリスクが高い食品といえます。

そしてカビの生じやすい食品をなるべく避けるようにしましょう。
古くなっても食べられるものほど危険性が高くなります。
例えば….
・とうもろこし
・小麦・大麦
・砂糖
・コーヒー
・ナッツ類
・アルコール
・チーズ
・バナナ・パイナップルなどの外国産の果物
・収穫から時間の経った果物

※なぜ果物がよくないか
果物には防カビ剤が使われています。それは、カビが発生しやすいことを意味しています。そうした果物は、甘くするために品質改良を多く行っているので、身体によくないのです。

また、サプリメントにも注意が必要です。最近では多くのサプリメントが出回っていますが、人工的に作られたものはカビの栄養源になってしまう可能性があります。品質の良いサプリメントを選びましょう。

③できる範囲で住居のカビを退治
カビというのはあらゆるところに存在するので、住居のカビ対策も重要です。
完全に取り除くことはできないので、神経質になりすぎないように、”できる限り”でOKです。

▼対策としてできること
・なるべく敷物などを敷かない
・布団やシーツはできるときに丸洗いする
・観葉植物などはできるだけ置かない(もしおく場合は日の当たる場所)
・古い本や雑誌は読まないなら処分する
・クローゼットや引き出しは晴れた日に天日干し(除湿剤などを使うのも良い)
・水回りは飛んだ水をまめに拭き取る
・換気を習慣化させる(1日5〜10分でもいいので、家の全部の窓を開けて空気を入れ替える)

家での掃除方法に関してはスタッフブログにてまとめていますので、こちらよりご確認ください!

抗菌作用のある食材を使ったレシピ

美味しくカビ退治ができたら嬉しいですよね。
まずは抗菌作用のある食材と有害物質を排出する食材をいくつかご紹介します。
意識的に抗菌作用のある食材を毎日取り入れていきましょう。

抗菌作用のある食材 生姜、ココナッツオイル、オリーブオイル、りんご酢、シナモン、ローズマリー、レモン、ブロッコリースプラウト、梅干しなど
有害物質を排出する食材 長ネギ、ニラ、玉ねぎ、きのこ類、海藻類、ブロッコリー、キャベツ、大根など

■サバの梅煮(2人分)

■栄養士から一言
梅干しがさっぱりしていて食べやすいです。電子レンジで作ることができるので洗い物も少なく手軽に作ることができます。材料も手に入りやすいので是非作ってみてください!
私はサバを入れるときに皮を上にして入れましたが、皮を下にして加熱するとそのまま食卓に出すことができて、一手間省くことができます!

■材料

さば半身 1枚(150g)
梅干し  小2個
生姜   1/2かけ分

〈調味料〉
酒    大さじ1
しょうゆ 大さじ1
みりん  大さじ1
水    1/3カップ
塩    ひとつまみ(1g程度)

■作り方
1、サバは半身を半分に切り、皮目に切り目を入れ、塩をして、20分ほど置く
20分経ったら、水気をキッチンペーパーなどで拭く

2、生姜は太めの千切り、梅干しは手で半分ほぐす

3、耐熱容器に調味料、サバ、生姜、梅干しを入れる
※梅干しは種も一緒に入れる

4、ふんわりとラップをして600W4分加熱する
裏返しして再びラップをして2分加熱したら完成

まとめ

下記のような症状に心当たりがある方はお腹のカビが原因かもしれません。
・甘いものがやめられない
・湿気の多いところが苦手で雨や曇りなどの湿気が多いときに調子を崩しやすい
・すぐにお腹が張る

放っておくとさまざまな症状に悩まされることになりますので、気になる方は是非一度、当院【院長】の診察をご予約ください!

記事執筆者

大塚 智美

・現役保育園栄養士
・時短料理研究家

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