世界のスパイスで心も体も健康に!

当院では栄養士の大塚さんにご協力をいただき、毎週栄養たっぷりのレシピをご紹介しています。

過去のレシピに関してはこちらよりご覧ください✨

今回は日本を始めとした中東、ヨーロッパのスパイスのまとめです。

昔から愛用されているスパイスは料理の味付けの他に健康維持にも活用されていました。

素材の味を活かしつつ風味を変化させるスパイス。

いつもの料理が世界の味になることも!

シナモンを使ったレシピもご紹介します🍎

日本のスパイス

日本ではあくまでも引き立て役である香辛料の紹介です。

1、唐辛子

日本のミックススパイスとも呼ばれています。

唐辛子、ケシ、陳皮、山椒、ごま、青のり、麻の美、シソ、海苔などがバランスよく入っていて香りも楽しめます。漢方を参考に作り始めたそうです。免疫力を上げる、心臓の働きを高める、食欲不振などを改善し、高血圧、肥満などの予防にも有効です。

2、わさび

日本でわさびとして使われている植物は大きく2種類あります。1つは古くから日本に自生するわさびです。もう一つは本わさびと呼ばれているものです。

3、ゆず

原産地は中国ですが、日本では四国を中心に温暖な気候の土地で生産されています。冷え性、神経痛、あかぎれなどに効果があると言われています。

4、山椒

古くから日本人に親しまれてきた和を代表するスパイスです。

5、中世ヨーロッパのスパイス

紀元1世紀頃には海、陸のシルクロードからヨーロッパに香辛料が流入し始めました。スパイスは富の象徴でもあり貴重で高価なものとして取引されていたようです。

6、ジンジャー

10世紀のヨーロッパでは東洋の貴重なスパイスとして高値で取引されていたそうです。体を温め血行を促進することで消化を促し食欲増進、冷えにも効果的です。

7、シナモン

世界最古のスパイスともいわれています。体を温め、優れた保温効果があります。香りには胃を健康にする効能もあります。

8、ペッパー

中世ヨーロッパの時代から殺菌、抗菌作用があるため料理の必需品としてヨーロッパの様々な料理に使われてきました。

9、サフラン

高価なスパイスであり着色料です。ストレスを抑えて気持ちを落ち着かせます。血行を改善し血の巡りを良くします。

10、パラダイスグレイン

今は西アフリカの民族調理に使われているだけでなかなか手に入りません。生産地である西アフリカ、ギニア湾岸地方からサハラ砂漠を横断してヨーロッパに運ばれていました


近世ヨーロッパのスパイス


17世紀に入るとスパイスの価値はだんだんと陰りを見せ始め、供給量が増え値段が下がって庶民の手にも入りやすくなりました。ところが19世紀に入ると料理の研究が進みスパイスが見直されるようになりました。

1、クローブ

胡椒、ナツメグとともに大航海時代に取引された中心的なスパイスです。抗菌効果、鎮痛、解毒作用もあります。歯科でも用いられています。

2、ナツメグ

ペッパー、シナモン、クローブと並ぶ世界4大スパイスの1つとして珍重されています。体を温める働きに優れていて、デトックス、若返りにも効果があるとされています。

3、タイム

西洋料理には欠かせないスパイスの1つです。殺菌力が高いので肉や魚の臭み消しだけではなく、風邪の予防や食あたりの予防としても使われます。

4、キャトルエピス

フランス語で4種類のスパイスという意味があります。シチューなどの煮込み料理にもよく使われます。

5、プディングスパイス

イギリスの甘いブレンドで、クリスマスには伝統的なケーキなどに使われます。

6、ピクリングスパイス

主にフルーツや野菜のピクルス作りに使い、ヨーロッパでは既製品が店によって独自のブランドで作っています。

中東のスパイス

ヨーロッパ、アフリカ、インドなど近い国の食文化に大きな影響を受け料理のバラエティーも広いです。

1、アニス

最も古いスパイスの1つです。遺体の防腐処理やミイラとして保存するために使われていたそうです。インドでは種子をそのまま飲み込み、消化薬や食後の口臭消しとして使われています。

2、ファンネル

ファンネルシードと呼ばれる種子はスパイスとして、葉はハーブとして用いられています。

3、ケシノミ

あんぱんの上にあるゴマのようなものです。プチプチとした食感が特徴で、加熱すると香ばしい香りを放ちます。

4、アサフェチダ

インド以外ではあまり知られていないスパイスです。インドではお腹の張りや気管支炎の薬にも処方されています。

5、アジョワン

主にインドで生産されていて、魚を使った料理にもよく合います。

6、クミン

料理に使う際は材料を炒める前にクミンを油で炒め香りを移して使うことが多いです。アンチエイジングや免疫力の改善にも効果があると考えられています。

7、デュカ

エジプト料理で使われるナッツとスパイスをブレンドした中東地域の料理には欠かせない調味料です。

8、スマック

ウルシ科の果実の味を乾燥させ粉状にしたものです。

レンジで作れるシナモン入りアップル🍎

■材料

りんご1個

砂糖20グラム

無塩バター10グラム

シナモンパウダー小さじ1/2

■作り方

1、りんごは1/4に切り芯を取り0.5ミリ程度の薄切りにする。

2、耐熱容器に1と砂糖を入れる。

3、ラップなしで600w3分加熱する。

4、バターを入れ混ぜ合わせ600w3分加熱する。

5、4にシナモンパウダーをふる。

6、お皿に盛って完成!

まとめ

歴史が違うことで地域の特色によって好まれるスパイスが違うのはとても興味深かったです。

今回、ご紹介したレシピはシナモンの香りが部屋中に漂っている匂いだけで幸せな気持ちになりました。

このまま食べてももちろん美味しいのですが、アイスをのせたりするとホームパーティーにも出せるちょっとオシャレな料理になります。

電子レンジの加熱時間はありますが、手を動かす時間は2〜3分ほどです。

良かったら作ってみてください。

次回の栄養ブログもお楽しみに^ – ^

記事執筆者

大塚 智美

・現役保育園栄養士
・時短料理研究家

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