中東スパイスでご自宅が異国に早変わり!

いつも西馬込あくつ耳鼻咽喉科のブログをご覧頂き、ありがとうございます^ ^

当院では栄養士の大塚さんにご協力いただき毎週栄養たっぷりのレシピをご紹介します✨
過去のレシピに関してはこちらよりご覧ください。

中東に旅行した事はありますか?

中東に旅行した事はありますか?私は大学生の頃10ヶ国以上海外に行きましたが、中東は日本から遠いという理由もあって行きませんでした。2022年最新の中東人気スポットランキングは、1位は近未来都市や美しいモスクがあるアラブ首長国連邦🇦🇪、2位は気球でカッパドキアの観光が有名なトルコ🇹🇷、3位アフガニスタン🇦🇫でした。

中東各地の料理では様々な種類のスパイスが使われています。ヨーロッパ、アフリカ、インドなど近い国の食文化に大きな影響を受けています。

料理のバラエティーも広いです。スパイスを使うことによって野菜料理などをはじめ香りと深い味わいをもたらします。

中東料理に欠かせないスパイス

1、アニス

最も古いスパイスの1つであり、楕円形の種で良い香りがします。中世にはヨーロッパ各地に広がっていきました。14世紀にはイギリスでも使われるようになり16世紀に入ると各家庭でも栽培されるようになりました。紀元前4000年頃、古代エジプトで位の高い王族や貴族が逝去した際に遺体の防腐処理やミイラとして保存するために使われていたそうです。ケーキやジャム、クッキーなどの甘味類に用いられています。消化促進にも効果があると言われ、インドでは種子をそのまま飲み込み、消化薬や食後の口臭消しとして使われています。

2、ファンネル

歴史上最も古い作物の1つとされ、古代ローマや古代エジプト時代からすでに使われていました。ローマ人はファンネルの茎を食用にしていて、種子は肉料理などのソースに使っていました。

ファンネルシードと呼ばれる種子はスパイスとして、葉はハーブとして用いられ甘い香りと苦味を持ちます。

特に魚料理と相性が良いため、魚のハーブとも呼ばれています。魔力を持つとしてイギリスでは魔除けにドアにかけたり、外から悪魔が安眠を邪魔しないように鍵穴に種子の粉末を埋めたりしていたようです。

3、ケシノミ

あんぱんの上にあるゴマのようなのといったらお馴染みですね。よく見るとゴマよりも小さな種子です。プチプチとした食感が特徴で、加熱すると香ばしい香りを放ちます。

カルシウム、鉄分、マグネシウムなどのミネラルを豊富に含んでおり、骨粗しょう症や貧血の予防、胃腸の働きの向上による美肌効果に優れています。

4、アサフェチダ

インド以外ではあまり知られていないスパイスです。香りに大きな特徴があるスパイスです。熱により玉ねぎっぽい感じが出るという変わった特徴があります。

インドではお腹の張りや気管支炎の薬にも処方されています。

5、アジョワン

主にインドで生産されています。タイムの香りに似ています。一晩水に浸して作るアジョワン水は、消化不良や二日酔いに効果があるとされています。種子を蒸留して作られる精油は、防腐、殺菌効果があります。魚を使った料理にもよく合います。

6、クミン

インドや北アフリカ、中近東、メキシコ、アメリカなどで様々な料理の風味づけに使われます。エジプトや西アジアでは古くから栽培されていました。料理に使う際は材料を炒める前にクミンを油で炒め香りを移して使うことが多いです。

アンチエイジングや免疫力の改善にも効果があると考えられています。インドでは下痢やお腹の張り、消化不良の薬として使われています。

ミックススパイスについて

1、デュカ

エジプト料理で使われるナッツとスパイスをブレンドした、中東地域の料理には欠かせない調味料です。オリーブオイルに浸したパンにふりかけて食べるのが一般的ですが、サラダや炒め物の料理にも使えます。カリカリとした食感も楽しめます。

2、スマック

ウルシ科の果実の実を乾燥させ粉状にしたものです。深紅色で味わいは赤紫蘇ふりかけによく似て中東料理には欠かせないスパイスの1つです。旨味の中に爽やかなレモンのような酸味と香りが感じられます。食用としてだけではなく、喉の痛み、風邪、下痢などの胃腸トラブルの緩和、果実は適切な排出や解毒を促すほか、泌尿器の炎症の治療にも使われています。母乳の分泌を増やす効果も期待されています。

*注意

カシューナッツやマンゴーなどのウルシ科の食材に対するアレルギーをお持ちの方は摂取をお控えください。

3、ザータル

爽やかでエキゾチック、ごまの風味がある中東で最もポピュラーなミックススパイスです。

乾燥させたタイム、スマック、白ごま、塩をブレンドしています。スマックの酸味と旨味、赤紫蘇に近い香り、タイムの爽やかな香りといりごまの香ばしさが加わり絶妙なバランスです。肉や魚の下味だけではなく、オリーブオイルと混ぜてピタパンをディップして食べたり、パスタやスープ、グリル料理やサラダまで幅広く使える万能な調味料です。

クミンパウダーで免疫力アップ!〜にんじんとレーズンのサラダ〜

■栄養士からの一言

クミンは舐めると独特な味がしました。 香りも独特で海外に行ったような気分になります。スパイス好きの方にはたまらなく美味しいと思います。

今回のレシピではレーズンを加えたのでほどよく甘みもあって食べやすくなっています。

クミンには種類があり、クミンの種子の原形を乾燥させたクミンシード、今回使用した粉状のクミンパウダーがあります。

クミンは古代エジプトの医学書に掲載があったほど、たくさんの効能があります。

消化促進、免疫力アップ、アンチエイジングなど

今回使用したクミンパウダーは手軽にスーパーなどでも購入できます。

しかし、妊娠中の方などは注意してください。

せり科の植物なのでアレルギーにも注意してください。

■材料

にんじん1/2本(100グラム)

レーズン大さじ1

塩ひとつまみ(1〜2グラム程度)

オリーブオイル大さじ1/2

酢大さじ1/2

クミンパウダー小さじ1/2

■作り方

1、にんじんを千切りにして、ひとつまみ程度(1〜2グラム)の塩をよく揉み込んでおく。

2、ボウルに調味料を合わせて、レーズン、水気を絞った1と和え最後にクミンパウダーを入れ混ぜる。

まとめ

最後まで読んでいただきありがとうございました。

このブログを読んだ後、海外のスパイスが買える新宿・新大久保のイスラム横丁に行ってみてください。大久保通りからその横丁に入ると、海外旅行しているようなインターナショナルな雰囲気が楽しめます。店員さんとスパイスについて語り合うのはいかがですか?私も是非行って異国の雰囲気を味わってきたいと思います。

毎日の生活に活かせる知識や情報を引き続きお教えしますので、また次回も栄養ブログをお楽しみに!

記事執筆者

大塚 智美

・現役保育園栄養士
・時短料理研究家

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