子どもの身長を伸ばす習慣

いつも西馬込あくつ耳鼻咽喉科のブログをご覧頂き、ありがとうございます^ ^

前回は「子どもの身長は伸ばせるの?」についてご紹介しました。

本日は続編となる、

・「子どもの身長を伸ばす習慣」

・「お弁当にも使える‼︎包丁を使わない豆腐のそぼろ丼」

についてご紹介します!

当院では栄養士の大塚さんにご協力いただき栄養たっぷりレシピをご紹介しております。

過去のレシピに関してはこちらよりご覧ください。


身長を伸ばす決め手となるのは、身長を伸ばす生活習慣にあるといわれています。

どのような生活習慣を送れば身長を伸ばすことができるのでしょうか?

4つほど紹介させていただきます。

◎睡眠

寝る子は育つ!といわれていますね。

脳は眠っている間に進化します。

脳の中にはホルモンスイッチがあります。そのスイッチをうまく作動させないと必要なホルモンが分泌されません。

子供は眠っている間に成長ホルモンが分泌され骨に作用することで背が伸びます。

寝ている間に分泌されるのは成長ホルモンだけではなく、メラトニンも上質の眠りを作り出すとともに脳の進化を助けます。睡眠の質が良くないと成長ホルモンの分泌量が減ってしまいます。

睡眠時間が短いと成長ホルモンの分泌が悪くなり、背の伸びも悪くなる可能性があります。

寝る前にスマホ・パソコンは使用しない。スマホから受ける自然界にはないブルーライトや見ているYouTubeなどの動画の刺激から交感神経の働きを高めるため、長く見続けていると自律神経が乱れやすくなります。子供の身長が伸びていくことと自律神経は関係しています。

入浴もメラトニンの分泌を促進するので40度のお湯で少なくとも10分湯船につかり、寝る前30分までにすませることをおすすめします。

メラトニン:睡眠ホルモンと呼ばれています。メラトニンは、朝起きて光が目に入ってから十数時間後に脳深部から分泌され、心身をリラックスモードにすることで、自然な眠りを促す働きをしています。

このメラトニン、実は強い抗酸化力も持っておりその効果はビタミンCやビタミンEを上回るとも言われています。寝不足の状態が続くと肌にハリがなく、疲れた印象をもたれた経験はありませんか? その理由はメラトニンの減少により体の抗酸化力が弱まるためだったのです】

◎運動

運動時や運動後にも多くの成長ホルモンが分泌されます。

運動は骨端線(こったんせん)を刺激し、骨の成長を加速させます。同時に基礎代謝が上がることで、甲状腺ホルモンと相乗作用を起こします。

*骨端線とは?

成長軟骨体と呼ばれる成長期特有の骨の細胞が密集している柔らかい骨の部分をさします。

体を動かすことで眠りの深さが深くなります。眠りの深さが深くなるほど成長ホルモンの分泌が良くなります。

無理な激しい運動は逆効果となるので、外でたくさん遊ぶ習慣が大切です。

授業中や食事中に背筋を伸ばすようにするだけでも効果はあります。

◎食事

タンパク質、ミネラル、ビタミン、炭水化物、脂質これらの5つの栄養素をまんべんなく摂取できるよう気を配る食事を意識することも必要です。身長を伸ばすために欠かすことのできない栄養素がバランスよく摂れていないと成長ホルモンを十分に作ることができません。

これらの栄養素には関係があり、お互いが協力し合いながら体を作るための働きをしています。

寝る直前に食べると眠りが浅くなって成長ホルモンがしっかり分泌されない原因となります。翌朝まで良い食べ物が残っていて朝食を食べられず生活リズムが乱れることもあります。夕食に含まれる栄養が小腸に届いて吸収され始めるまでには食べ終わってから約3〜4時間かかります。効率よくエネルギーを使うには早めに夕食を済ませることがおすすめです。

食事については次回、書かせていただきます。

◎愛情

親や家族から受ける愛情も、成長するには欠かせない要素の一つです。成長期の子供に親の愛情が不足で情緒が不安定になると、食欲がなくなったり、睡眠が浅くなったりします。

夫婦喧嘩が多いと子供は情緒不安定になり、成長ホルモンの分泌が悪くなってしまいます。無意識に身の危険を感じ、本能的に早く大人になろうとして、思春期が早く訪れる傾向が強くなり、骨が固まり背が伸びなくなります。楽しくて、リラックスできる家庭環境が不可欠です。


本日の一品:お弁当にも使える‼︎包丁を使わない豆腐のそぼろ丼

■材料(2人分)
 木綿豆腐   1/2丁(150グラム)
 鶏ひき肉   100グラム
 
■調味料
 ショウガ汁  小さじ1/2
 砂糖     大さじ1
 醤油     大さじ1・1/2
  1. 木綿豆腐はキッチンペーパーで包み、耐熱皿にのせ電子レンジ600ワット2分加熱する。あら熱が取れたら泡立て器などで豆腐を崩す。
  2. 耐熱ボウルに鶏ひき肉と調味料を入れひき肉をほぐすように広げる。ふんわりとラップをかけて電子レンジ600ワット3分加熱する。
やけどに気をつけて手で崩してもいいです

3.菜箸でよくほぐし1を加える。再度ふんわりとラップをかけて600ワット2分加熱し、よく混ぜたら完成

鶏ひき肉と調味料を入れて600ワット3分加熱
豆腐を入れて600ワット2分再度加熱

栄養士の大塚先生から一言:

お弁当にも使えます。我が家では炒り卵を作って2食丼で高校生の娘のお弁当に入れました。作り置きにもできるので一品作っておくと、バタバタの朝でも助かりますね。

電子レンジから取り出す時に、かなり熱くなっていますのでヤケドに注意してください。


本日もお読みいただきありがとうございます。

生活習慣を見直したいなど、当院の栄養外来にてご相談ください!

記事執筆者

大塚 智美

・現役保育園栄養士
・時短料理研究家

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