その他の病気

大田区風疹抗体検査・予防接種

当院では大田区より委託され、風しん抗体検査・予防接種を実施しております。
ご希望の方は当院予約サイトより一般診察をご予約ください。

風しんウイルスによって起こる発疹性感染症です。今までは5年周期で繰り返し流行っていましたが、1994年以降からワクチンの定期接種を始めてからは大きな流行はなくなりました。しかし2012~2013年に海外からウイルスが国内でも見られるようになり、全国で大流行しました。また、2018年にも首都圏を中心に感染者が急増するということがありました。東京オリンピックや海外からの観光客が増えるため、再度抗体検査と予防接種の需要が出てきています。

感染経路は、咳やくしゃみからの飛沫感染が主たるものです。その他にはウイルスが付着した手で口や鼻を触ることで感染する接触感染もあります。

風しんにかかるとどうなる?

感染すると、2~3週間の潜伏期間を経て、症状が出てきます。人によっては症状がはっきり出ないこともあります。主な症状は、発熱・発疹・耳の後ろや全身のリンパ節が腫れるなどです。発熱や発疹は数日で納まりますが、リンパ節の腫れは数週間続くと言われています。風しん感染で特に警戒したいのは、妊婦さんです。妊娠初期(20週ごろまで)に感染すると眼や心臓や耳などに障害をもった赤ちゃんが生まれる可能性が高くなると言われています。たとえ母親に自覚症状がなくても、赤ちゃんに先天性風しん症候群が起こる場合もあります。妊娠中はワクチンを受けることができないため、妊娠希望のご夫婦、ご家族は早めに抗体検査をし、抗体がないようであれば早めにワクチン摂取をしましょう。
※妊娠1ヶ月でかかった場合50%以上、妊娠2ヶ月の場合は35%障害をもった子どもが出生すると言われています
※妊娠希望の女性が予防接種を受ける場合は、1ヶ月避妊後に接種を受け、接種後2ヶ月は避妊が必要です子供がかかった場合は、学校保健安全法により、発しんが消えるまでは原則出席停止です。実は成人の方が重症化しやすいです。成人は発しんや発熱の期間が小児より長くなる傾向があり、まれに脳炎や血小板減少性紫斑病、溶血性貧血などの合併症を起こすこともあります。

風しん抗体検査・結果

検査方法は採血(HI法)で行い、結果は3~7日後に分かります。結果が届き次第、ご自宅へ郵送にてお届けします。HI法(Hemagglutination Inhibition test)は、『赤血球凝集抑制法』とも呼ばれる抗体検査の一つです。検査結果は、8の倍数で示されます。

大田区では助成がありますので、対象者の方は1人1回無料で抗体検査を受けることが可能です。

助成対象者

大田区に住民票があり、19歳以上の妊娠を予定又は希望する女性(妊婦さんは対象外となります)もしくは、19歳以上のその同居者(妊婦さんの同居者も含みます)で、以下のすべての要件に該当する方が対象となります。

・過去に抗体検査を受けたことがない又は不明
・過去に風しん、MR(麻しん、風しん混合)及びMMR(麻しん、おたふく、風しん混合)の予防接種を受けたことがない又は不明
・過去に風しんのり患歴がない又は不明
・昭和37年4月2日から昭和54年4月1日の間に生まれた男性ではない

※平成30年11月1日からは、男性の方も予防接種助成の対象となりました

検査結果

■8倍未満
免疫を保有していないため、風しん含有ワクチンの接種を推奨します。
■8〜16倍
過去の感染や予防接種により風しんの免疫はありますが、風しんの感染予防には不十分です。そのため、感染によりお腹の赤 ちゃんなどへ影響が生じる可能性があります。確実な予防のため、風しん含有ワクチンの 接種を推奨します。
■32倍〜126倍
風しんの感染予防に十分な免疫を保有していると考えられます。 風しん含有ワクチンの接種は、基本的に必要ありません。
■256倍〜
最近風しんに感染した可能性があると考えられます。検査の結果、風しん抗体が不十分な方で、ご希望の方は風しんワクチンの接種となります。女性だけ風しんの予防接種をするのでは、先天性風しん症候群の予防は困難です。パートナーの方との風しん抗体検査・予防接種をお勧めします。

昔に予防接種を受けても抗体がない場合も….

1回の予防接種で約95%の人が免疫を得て、2回目を受けることで99%の免疫が得られるとされています。しかし、人によっては2回接種しても100%の効果を得ることができないこともあります。自分が妊娠希望の方やご家族や職場に妊娠されている方がいらっしゃる場合は、まずは是非抗体検査から受けてみてください。
実は患者数は男性の方が多数….?!?

妊婦さんや赤ちゃんに影響があるため、女性ばかりが気にしがちな風しんですが、実は風しんの発症者の約8割は男性で、男性が女性の4倍ほどとも言われています。

飛沫感染・接触感染が感染経路となるため、誰にでも感染の可能性があります。感染した場合、ご自身のパートナーだけでなく、職場の同僚や交通機関ですれ違う妊婦さんへの影響があります。感染の可能性を防ぐためには、男性も風しんの予防接種を受けることをお勧めします。

ワクチン接種

検査の結果、免疫がないことが分かったら….是非早めにワクチンの接種にいくようにしましょう。抗体検査同様、大田区に住民票がある方であれば無料でワクチン接種を行うことが可能です。
接種方法は?
当院にてワクチン接種を希望の方は、事前にワクチンの手配が必要なためお電話などでご連絡ください。お電話から約1週間以降の日程にて予約が可能です。
※接種後に副作用がでないかを確認するために最終受付が診療時間とは異なりますのでご注意くださいワクチン接種当日は、抗体検査の結果をご持参ください。接種前に再度抗体の数値を医師にて確認を行います。女性の場合、ワクチン接種後、2ヶ月は妊娠を避けるようお願い致します。(男性は必要ありません)
副反応はある?
ワクチン接種後1週間前後に最も頻度が高く出るのが発熱です。(接種して2週間以内の発熱13%)その他には、発疹の症状がある人が数%います。発熱や発疹などの症状がでた場合は、接種時の病院へご連絡ください。

年代で見る風しんワクチン接種

風しんワクチンは年代および性別によって接種回数が不足しています。特に30代〜50代の男性は不足している可能性があるので、抗体検査をして確認してください。
生年月日別接種状況
1962年4月1日以前生まれ:接種歴がない年代です。まずは抗体検査から受けてみてください
1962年4月2日〜1979年4月1日生まれ:女性のみ集団接種が執行された年代です。男性は未接種の方が多いので抗体検査から受けてみてください。
1979年4月2日〜1987年10月1日生まれ:男女ともに中学生時に定期接種が開始されましたが、個別接種のため接種率は低いです。是非抗体検査で確認してみてください。
1987年10月2日〜1990年4月1日生まれ:男女ともに1~7歳半に定期接種(個別)が開始された年代です。是非抗体検査で確認してみてください。
1990年4月2日〜2000年4月1日生まれ:特例措置対象者(※)に相当する年代。接種率が低かったため,対象時期に2回目の接種を受けおらず、これまでに合計2回の接種を受けていなければ、追加接種をお勧めします。
2000年4月2日生まれ以降:定期接種として2回接種を受けている世代※特例措置:2008年4月1日から5年間の期限付きで麻しんと風しんの定期接種が中学1年生頃と高校3年生に行われています。2回受けていない可能性もあるので、抗体検査で確認してみてください。
※参照:こどもとおとなのワクチンサイトこどもの頃にワクチン接種をしている場合、母子手帳への記載があります。気を付けたいのは、「たぶん受けている」という記憶に頼ってしまうことです。こどもの頃は色んな予防接種があるので確認が必要になります。現在、自治体によっては大田区のように無料で抗体検査・ワクチン接種を受けることが可能ですので、お住まいの自治体のHPをご確認ください。

記事執筆者

西馬込あくつ耳鼻咽喉科
院長 阿久津 征利

日本耳鼻咽喉科学会 専門医
日本めまい平衡医学会 めまい相談医

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その他の病気

  1. 新型コロナワクチン予防接種

    新型コロナウイルスワクチン接種の予約方法・当日の注意点・ワクチンに関してご紹介しています。ワクチンは、体の仕組みを使って病気に対する免疫をつけたり、免疫を強くします。ワクチンを接種したからといって絶対にかからないとは言えません。引き続き、感染予防対策を継続してください。

  2. プラセンタ注射(更年期・疲れ・肌荒れ)

    プラセンタは、美肌・エイジングケア効果で非常に注目されていて、女性を中心に治療で利用されています。45歳~59歳で更年期障害がある方は保険適応で治療ができます。

  3. 大田区風疹抗体検査・予防接種

    風しん感染で特に警戒したいのは、妊婦さんやこどもです。しかし風しんの発症者の約8割は男性で、男性が女性の4倍ほどとも言われています。職場の同僚や交通機関ですれ違うなど飛沫感染や接触感染が主たるものですので、周りに感染させないためにも抗体の確認と必要であればワクチン接種をしましょう。大田区に住民票がある方であれば無料で抗体検査とワクチン接種を行うことが可能です。

  4. インフルエンザの予防内服

    一緒に暮らすご家族がインフルエンザになると同じ空間で過ごす他のご家族はうつるリスクは高くなり、特に小さなお子さんや、お年寄りがいらっしゃるご家庭は不安なことが多いと思います。そんな時には、抗インフルエンザ薬の予防投与をご検討ください。

  5. インフルエンザ

    インフルエンザは、12月から翌3月に流行ピークを迎え、毎年1,000万人以上の人が感染しています。38℃以上の高熱、頭痛、筋肉や関節の痛み、全身の倦怠感が現れます。小さいお子さんや高齢者、呼吸器系に持病がある方は、まれに急性脳症や肺炎など重症化して、最悪死に至ることもあります。治療に使われる抗インフルエンザ薬は、インフルエンザウイルスの増殖を抑えるための薬なので、原則発症後48時間以内の服用が必要です。

  6. インフルエンザの予防接種

    インフルエンザは、38℃以上の高熱、頭痛、筋肉や関節の痛み、倦怠感などの全身症状が急に現れる“ウイルス感染症”で、強い感染力があるため、毎年1,000万人以上の人が感染しています。 近年は抗インフルエンザ薬の登場で効率的に治療できるようになりましたが、「感染しないように予防すること」が大切です。 インフルエンザの流行シーズン(12月~翌3月)前に「インフルエンザ予防接種」を行っておくことで、重症化を抑えることが期待できます。

  7. 喉頭がん検診

    当院では、大田区が実施している「喉頭がん検診」を行っています。 喉頭がんとは、いわゆる「のどぼとけ」の辺りにできるがんです。 40代以降に発症し、年齢とともに発症リスクが上がりますが、なかでも男性の発症が多いのが特徴で、その患者数は女性の10倍にも上ります。

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