おからパウダー 効果と効能

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今回ご紹介するのは
・「おからパウダーの効果・効能」

・「松風焼き」

当院では栄養士の大塚さんにご協力いただき、毎回栄養たっぷりのレシピをご紹介しております。
前回の記事はこちらよりご覧ください。


おからパウダーとは?

豆乳や豆腐を作る際に残った大豆の搾りかすである”おから”を乾燥させて粉末状にしたものをいいます。
豆乳生産時に派生するおからを原料としており、大豆特有の匂いがほとんどありません。生のおからと違って粉末状になっているため、なめらかなパウダーです。おからと違って常温で数ヶ月保存ができ、そのまま水に戻しても手軽に使えるのも魅力の1つです。

おからパウダーの効果・効能は?

◉便秘解消
食物繊維を豊富に含むため腸内環境を整えます。食物繊維は便の材料となり腸を刺激して排便をスムーズにしてくれます。食物繊維には水溶性と不溶性の2種類あります。
・水溶性は水に溶けやすく、水に溶けるとゼリー状になります。小腸での栄養素の吸収の速度を緩やかにし、食後の血糖値の上昇を抑える効果があります。胃での消化吸収にも時間がかかるので、そこでも血糖値の急上昇を防ぐことができます。高い保水性や粘着力で便を柔らかくして排便をスムーズにします。
・不溶性には腸の中に溜まったものを排出してきれいにしてくれる作用があります。おからパウダーは水溶性も不溶性も含まれますが、特に不溶性食物繊維が多いので、腸内で水分を吸収し、便のカサ増しをして排便を促してくれる作用が大きいです。

便秘の原因の1つに食物繊維不足があるので、おからパウダーが便秘解消の手助けをしてくれ、満腹感も得やすいでしょう。

◉美肌
腸内環境を整えてくれること、女性ホルモンのエストロゲンに似た働きをする大豆イソフラボンを含むことから美肌づくりにも役立ちます。
美肌にはタンパク質も不可欠なのですが、おからは低カロリーで良質なタンパク質を摂ることができます。
腸内環境が乱れることで、肌のコンディションに影響することがあります。そのため美肌を作るには腸内環境を整えることが大事です。大豆イソフラボンは抗酸化作用があり、老化の原因となる活性酸素を除去してくれます。

◉ダイエット
おからパウダーは食物繊維を豊富に含みます。水分を含むとお腹の中でふくらみます。カロリーカットに役立つことからダイエットをサポートしてくれます。食前に食べると満腹感を感じやすいので少量でもお腹いっぱいになりやすく、食事や間食の摂りすぎを防いでくれます。

おからにはビタミンB1、B2の両方が含まれています。
B1は糖質の代謝に不可欠で、米類などに含まれる糖質は、ビタミンB1によって水とエネルギーに分解されます。ビタミンB2は肥満防止ビタミンともいわれ、脂質代謝を促す働きがあります。

おからパウダーはタンパク質も豊富です。脂肪を燃焼し、筋肉を作る材料になります。筋肉量が減ると基礎代謝が落ちることにより太りやすい体質になることもありますがタンパク質の多いおからパウダーなら筋肉の減少を抑えながら健康的な体づくりに役立つ効果もありますよ。


本日の一品:松風焼き

■材料
おからパウダー     20グラム
水           80ml
鶏ひき肉        50グラム
豚ひき肉        50グラム
玉ねぎ         1/4個(60グラム)
卵           1個
片栗粉         大さじ1/2

■調味料
味噌          小さじ2
砂糖          小さじ1
酒           小さじ1/2
しょうゆ        小さじ1/2
ごま          小さじ1

1 ボウルにおからパウダー、水を入れてよく混ぜる。
2 玉ねぎをみじん切りにする。
3 ①、②、鶏ひき肉、豚ひき肉、溶き卵、片栗粉、調味料を加えてよく混ぜる。

4 オーブンを180度に余熱する。
5 オーブンの鉄板にクッキングシートを敷き、3を1〜2センチほどの厚さにならし、ごまをまんべんなくのせる。
6 180度のオーブンで15分焼いたら完成です。

栄養士の大塚先生より一言:
おからパウダーに水を入れることで、生おからのようになります。
お肉の代わりに入れることにより低カロリーで、さっぱりとして食べやすいです。
食感は、いつもの松風焼きよりやや柔らかいです。
ポイントとしてははじめに、おからパウダーを水で戻してからお使いください。


本日も最後までお読みいただきありがとうございます!

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記事執筆者

大塚 智美

・現役保育園栄養士
・時短料理研究家

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